女性の願いが叶うと話題の神社へ。海女の町・相差「神明神社」で心ほどける参拝
伊勢志摩レポーターであり、シンガーソングライターのあつです。
鳥羽市相差町の小さな漁師町には、全国から女性たちがそっと願いを託しに訪れる神社があります。
海女さんたちが守り続けてきた素朴な町並みと、やわらかな空気に包まれた「神明神社」。今回は宮司さんにお話を伺いながら、「石神さん」と親しまれるこの場所の魅力を感じてきました。
普段はキャンプ場やアウトドア施設をご紹介していますが、今回は少し特別な“おまいり”の時間をお届けします。
- シンガーソングライターあつ
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神明神社とは?
日本一海女さんが多い町として知られる、鳥羽市相差町。その相差の氏神様として古くから地域の人々に親しまれてきたのが「神明神社」です。明治時代の神社合祀により、現在は天照大神を主祭神とし、あわせて二十六柱の神々が祀られています。
境内にはご本殿をはじめ、石神社(石神さん)、朝福寺(薬師堂)、三吉稲荷大明神のお社が点在し、静かな中にも凛とした空気が漂います。
中でも注目されているのが、石神社(通称「石神さん」)。近年「女性の願いを一つ叶えてくれる」という評判が広まり、全国各地から多くの女性が参拝に訪れる人気のスポットとなっています。
「神明神社」の由緒
「神明神社」の創立年代は明らかではありませんが、古くから地元の海女さんたちに深く信仰されてきました。社殿が建てられたのは慶長14年(1609)と記録に残っており、その後も何度か御造営が行われています。平成26年には現在の姿へと整えられ、拝殿は神前結婚式も執り行えるよう広く改修されました。
拝殿前には、“日本で2番目に大きなおみくじ”が堂々と置かれており、訪れる人の目を引きます。大きさも重さもあるので、おみくじを引くときはロープをしっかり握って、落とさないように気をつけてくださいね。
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日本で2番目に大きなおみくじ
日本で2番目に大きなおみくじ
“日本一のジャンボおみくじ”は和歌山県の那智大社にあり、那智の大瀧の高さ133mにちなみ、おみくじの筒も133cmで作られているそうです。
それより1cm小さい132cmで作られているのが、神明神社のおみくじ。数字の由来を知ると、ちょっと親しみが湧きますよね。
石神社(石神さん)
「女性の願いを一つ叶えてくれる」と評判の神様「石神社(石神さん)」の御祭神は、海の神の娘であり、神武天皇の母としても知られる「玉依姫命」。神明神社のご本殿に祀られる御祭神のうちの一柱です。
「石神社」の鳥居の横には記帳台があり、ピンク色の祈願用紙が置かれています。ここで願い事を“ひとつだけ”書くのが、この神社ならではの参拝スタイルです。
【参拝方法】
・手水舎で手を清める
・記帳台で祈願用紙に願い事を一つだけ書く
・鈴を鳴らし、祈願用紙を願い箱に入れる
・二礼二拍手一礼し、気持ちを込めてお参りする
「石神社(石神さん)」のそばには、願いが叶ったお礼として奉納された絵馬がずらりと掛けられています。ここでの絵馬は“願い事を書くため”ではなく、“願いが叶った人がお礼として奉納するもの”。そのため、どの絵馬にも喜びや感謝の言葉が並び、見ているだけで温かい気持ちになります。中には、女子レスリングの藤波朱理選手が奉納した絵馬もありました。
「お礼参りの絵馬はどんどん増えるから、順番にお焚き上げしています」と宮司さん。それだけ多くの人の願いが叶っているということですね。
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「古殿地」
かつての石神社は、今よりもずっと小さなお社だったそうです。しかし「女性の願いを一つ叶えてくれる」という評判が全国に広まり、参拝者が急増。時には2時間以上の行列ができるほどの人気となり、現在のお社へと建て替えられました。
以前のお社があった場所には、今も「古殿地」が残されており、歴史の名残を感じることができます。
三吉稲荷大明神
「神明神社」の境内には、「三吉稲荷大明神」も祀られています。京都・伏見稲荷大社から歓請されたお社で、御祭神は倉稲魂命。農業や漁業、そして商売繁盛のご利益があると伝えられています。
何重にも連なる紅い鳥居がとても印象的で、鮮やかな朱色が緑の木々に映え、思わず足を止めて見入ってしまうような雰囲気があります。
長寿の館
「神明神社」の境内には、神木である楠木の枯木を祀る「長寿の館」もあります。かつて「神明神社」西側の林に自生し、往古より神木として祀られていた楠木です。
「諸国誌草稿」によると、この楠木は長さ約6.7m、周り約14.7m、直径3.6mと記されており、なんと“八畳敷きほどの大きさ”があったそうです。その圧倒的な存在感から、神木として大切に祀られ、現在は「長寿の館」として参拝者を見守っています。
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平和の館
「長寿の館」の隣には、2025年12月に建てられたばかりの「平和の館」があります。ここには寄贈されたさざれ石が祀られています。
推定樹齢300年の椎の木
「神明神社」の森には、約200本もの椎の木が自生しています。その中でも、推定樹齢300年といわれる立派な椎の木が境内にあり、長い年月をかけてこの地を見守ってきました。
椎の木は古来より神聖な木とされ、万葉集にも詠まれてきた存在です。ところが、この地域では不思議なことに、「神明神社」の周辺にしか自生していないのだそう。まさに“ここだけ”に残る貴重な森です。この椎の森を未来へ受け継ぐため、現在も観察調査や植樹が続けられています。
「神明神社」を訪れた際にはぜひ足を止めて、森が放つ静かな息づかいを感じてみてください。
見晴台ならぬ「見放台」
「神明神社」の裏参道の階段を上ると、「見放台」と書かれた看板が目に入ります。実はこの場所から、相差の海を望むことができるんです。見晴台ではなく「見放台」と名付けた宮司さんの遊び心が、ふっと心をほどいてくれます。
看板のそばにはベンチも設置されているので、参拝の合間にひと息つくのもおすすめ。静かな境内からふと視界が開け、遠くに海が見える瞬間はとても心地よい時間になります。「もっと海の近くまで行ってみたい」という方は、ほぼ一本道のコースを歩いて約10分で相差漁港に到着するそうですよ。参拝後のお散歩にもぴったりですね。
「神明神社」のお守り
お参りをした後は、授与所にてお守りを選んでみてはいかがですか?
人気はやはり「石神さん」の麻袋の御守りと、アコヤ貝の本真珠が付いたストラップ型の御守りです。麻の生地は伊勢志摩の土で染められており、海女の守護のまじない「ドーマン・セーマン」が描かれています。御守りの中には女神様の強いご加護があるように、赤い生地で包まれた「玉依姫御守(たまよりのひめのみこと)」の御札が入れられています。玉依姫命は縁結びのご利益もあるそうなので、カップルの方はペアで持たれるのもオススメです!
こちらは、平成29年の神明神社造営を記念して作られた御守りです。白色が通常版、そして紫色は限定版。
この紫色の御守りは、月に一度(満月または新月の日)に行われる夜参り「神あかり」でのみ授与される特別な御守りなのだそうです。夜参り限定の御朱印もあり、こちらも人気を集めています。
夜参り「神あかり」は午後6時〜8時半に開催されます。参道のライトアップをはじめ、周辺店舗の夜間営業やキッチンカーの出店、さらに周辺宿泊施設の日帰り入浴なども予定されており、地域全体が温かな雰囲気に包まれます。
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2026年の夜参り「神あかり」の開催日
・3月3日(火) ひな祭り満月
・4月17日(金) 新月
・5月31日(日) 満月
・7月29日(水) 満月
・8月28日(金) 満月
・9月27日(日) 満月
・10月11日(日) 新月
・11月9日(月) 新月
月に一度だけ訪れる特別な夜。ライトアップされた夜の神明神社で、静かに手を合わせる時間も素敵ですね。
「神明神社」の御朱印帳
「神明神社」には2種類の御朱印帳があります。
•「神明神社」の名前が入った御朱印帳
• 「相田みつを」さんの文字で「叶」と書かれた「叶う御朱印帳」
伊勢周辺で御朱印帳が買えるおすすめ店をリサーチした「御朱印帳特集」記事でもご紹介していますので、ぜひそちらもご覧ください。
「神明神社」の基本情報
| 鳥羽市「神明神社」 | |
| 所在地 | 三重県鳥羽市相差町1385 |
| 電話番号 | 0599-33-6873 |
| 授与所受付時間 | 8:30~16:30 |
| ホームページ | 鳥羽市「神明神社」 |
「神明神社」へのアクセス
電車でお越しの際は、近鉄「鳥羽駅」から市営バスをご利用ください。
鳥羽市「神明神社」へのアクセスは、こちらの地図を参考にしてください。
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伊勢志摩レポーター「あつ」のええとこめぐり!【動画】
「神明神社」の取材の様子を動画にまとめました!
【シンガーソングライター「あつ」】
「伊勢志摩観光ナビ」の伊勢志摩レポーターとして、アウトドアを中心に伊勢志摩のおすすめスポットをご紹介しております。
また三重県をテーマに作った「三重県あるある音頭」もぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/watch?v=Zcuug9jPj9U