鳥羽プチクルージング。離島観光の前哨戦 鳥羽の定期船クルージングを楽しもう。

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遠くまで広がる広大な伊勢志摩の海。訪れた誰もが、キラキラ輝く水面と青々とした大空に目を奪われてしまいます。

もっと伊勢志摩の海を満喫したい…そんな時、まず思い浮かぶ体験といえば「クルージング」!

波を切り分けてグングンと進む船のデッキで、海鳥の目線で眺める景色はまさに絶景です。そんな伊勢志摩らしい船の旅を楽しむ方法のご提案として、今回は「鳥羽の離島旅とセットで楽しむ定期船プチクルージング」をご紹介します。

鳥羽にある4つの離島へ出かける交通手段「定期船」の利用を、うまく伊勢志摩の旅計画に組み込めば楽しさ倍増です。フラッと日帰り観光として地元民にもオススメする楽しみ方ですので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。

はまじ
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南伊勢町生まれの伊勢市育ちのカメライター|伊勢市在住|関心分野は、地域のお土産・特産、観光、グルメ、自然・アウトドアなど。自身でWEBメディア 三重県お土産観光ナビも運営中。

目指せ、鳥羽4島!定期船に乗り込み、いざ出発。

鳥羽で住民が暮らす離島は坂手島、菅島、答志島、神島の計4島があります。
※.各島の紹介は記事の後半で。

目指す島の定期船チケットを購入したら、定期船乗り場の電光掲示板やアナウンスに従って、定期船乗り場へ。定期船のデン!と威厳のある風貌に拝んだら、船内に乗り込んで階段を駆け上がりデッキに移動しましょう!デッキ席に座って出港スタンバイするのも良し、お気に入りの場所を確保して黄昏れても良しです。

ちなみに鳥羽市の定期船は....

1.しおさい
2.かがやき
3.きらめき
4.第28鳥羽丸
5.第25鳥羽丸
6.第27鳥羽丸(予備船)

の6種類あります。参考として簡単に定期船を分類すると「しおさい、かがやき、きらめき」は大きくて早い、「第28鳥羽丸、第25鳥羽丸」は一回り小さ目てゆったり。どの定期船に乗り込めるか着いてからのお楽しみで、ぜひあなたの【推し定期船】を見つけてください。

ちなみに、鳥羽本土の定期船乗り場は鳥羽マリンターミナルの他に「中之郷乗り場」もありますよ。

定期船プチクルージングの良さ その1「出港の旅立ちます感が良い。」

船がゆっくりと旋回し、徐々にスピードを上げていきます。港からの出発!の景色は、まず押さえておきたい絶景ポイントです。

普段は決してそんなことしないのに、全く知らない人に手を振ってしまうのは「ワタシ旅立ちます あるある」ですよね。

手を振り返してくれなくても良いんです。正直、遠くて相手の顔はしっかり見えていません。でも、大きく手を振り返してくれた時は、何だかすごく嬉しい。港から出港したら、とりあえず遠くの誰かに向かって手を振っておきましょう。

もちろん、離島からの帰りの船でも「ワタシ旅立ちます」を体験できます。

Column

たとえ雨だったとしても...デッキ席へ。-1

たとえ雨だったとしても...デッキ席へ。

定期船プチクルージングの日が、まさかの雨!日頃の行いが悪かったかな..ショボンとしていたなら、頭を切り替えましょう。雨の海の景色って...海賊船が出てきそうでワクワクちょっとしませんか?すぅ~と現れる海賊船!ではなくて、伊勢湾フェリーを見つけて楽しみましょう。

定期船プチクルージングの良さ その2「行き交う船や通り過ぎる島々が良い。」

定期船の出港でワタシ旅立ちます感に浸り終わったら、デッキの好きなポジションに移動して鳥羽の大海原を見渡しましょう。すると、いろんな気になるポイントが目に入ってきます。

まずは最初に注目したいのは行き交う「船」です。豪華な装飾な「鳥羽遊覧船」や鳥羽と伊良湖をつなぐ「伊勢湾フェリー」、地元の漁師さんの漁船など様々な船が目白押しです。運が良ければ、鳥羽湾に停泊する超巨大な豪華客船に出会えることもあります。

また、船だけでなく島々にもご注目!定期船で行ける4つの離島をはじめ、小さな無人島までそれぞれに特徴があって素敵ですよ。

定期船プチクルージングの良さ その3「颯爽と波を切り、風を浴びる開放感が良い。」

定期船デッキでは、
1.大空
2.大海原
3.風

と爽快を司る3拍子が揃ってます。

普段から船に乗っていたり、バイク(フルフェイスを除く)に乗っていたり、オープンカーに乗っていたり、助手席からやめなさい!と怒られながら顔を出している人でなければ、この気持ちの良すぎる風を浴びていないはず。

しかも、抜群のロケーションです。定期船のデッキでは、天国じゃなくても風になれます。

※.風が強い日は手すりにしっかり掴まりましょう。特に帽子をかぶっている方は飛ばされないようにご注意!

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船窓(ふなまど)から鳥羽の海を望む。-1

船窓(ふなまど)から鳥羽の海を望む。

デッキは寒くてちょっと...という方は、もちろん船内でも定期船プチクルージングを楽しめます。海面が近いので、デッキ席とはまた違った景色を望めますよ。

定期船プチクルージングの良さ その4「海で出会う鳥が妙にカッコ良い」

定期船のデッキからぜひ探してもらいたいのが、空を自由に移動できる鳥たち。

田んぼで見かけるサギは風流な「いとをかし」的な印象を受けますが、港近くで見かけたサギは孤高な印象を受けます。小島の上で大海原を見据える一羽のカラスなんて、「これから、海が荒れるな....」みたいなこと考えていそうでカッコ良いです。

・・・すいません、ちょっと妄想が過ぎました。でも、あながち間違っていないかなと思うんですけど、いかがでしょう?

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運が良ければ野生のスナメリを見つけられるかも。-1

写真は鳥羽水族館在住のスナメリ親子

運が良ければ野生のスナメリを見つけられるかも。

僕はまだ出会えていませんが、鳥羽の海には野生のスナメリが生息しています。目撃情報提供者によると「菅島側」の海で見かけることが多いそう。まだ見ぬ、野生のスナメリ。一度、会ってみたいものです。

あなたが目指す離島はどこ?鳥羽の4つの離島をプチ紹介。

さて、いかがでしたか?定期船プチクルージングの良さ4ポイント!を押さえて、ぜひ定期船に乗り込んでみてください。

と、ここでせっかくなので、鳥羽の定期船で行ける4つの離島についても本記事で触れておきます。あなたが目指すべき離島はどこだ!?の参考にしてください。

鳥羽の離島紹介その1 何だか穏やかな気持ちになれる「坂手島(さかてじま)」

鳥羽の離島1つ目「坂手島」は、定期船に乗って約10分で到着できる島でミステリー小説家 江戸川乱歩ゆかりの島です。

坂手島には江戸川乱歩の妻、隆さんの生家の村万商店があります(現在は閉店)。鳥羽市街から海を隔てて目と鼻の先なので、坂手島が「離島」であることに鳥羽に初めて訪れた方は気づいていないかもしれません。それだけ、すぐソコ!感が強い離島です。

もし、何か大変なことがあって心身が疲労困憊した時...坂手島を訪れてみましょう。坂手島でとても穏やかでゆったりとした島じかんを過ごすことで、何か色々リセットできたりモヤモヤした思考が整理されたりしますよ。あと、港の猫たちにも癒やされます。

鳥羽の離島紹介その2 髪をなびかせながら浜を歩く、波風ジョニー「菅島(すがしま)」

鳥羽の離島2つ目「菅島(すがしま)」は、定期船に乗って約13分で到着できる漁業が盛んな島です。また、「風の島」とも呼ばれ、特に冬は北西の季節風が強く吹くことで有名です。

まず最初は「菅島神社」や「しろんご浜」、「菅島灯台」など、半日あれば余裕で巡れる菅島散策から訪れてみてください。そして、次のステップで鳥羽の離島一の標高を誇る菅島の「大山(おおやま)」へ登山に出かけるのも良しです。

個人的にオススメしたいのは、しろんご浜の波音を聞きながら潮風に髪をなびかせて歩く「波風ジョニー体験(はまじ命名)」。風の島「菅島」を訪れたら、やはり「風」を全身に浴びることが旅の醍醐味ではないでしょうか。まるでドラマや映画に出演する俳優になった気分で、エンドロールを飾っている感に浸ることができます。缶コーヒーを持参して、片手に持って浜を歩いてみても良いかもしれません。

もし、しろんご浜を髪をなびかせながら「波風ジョニー」を体験したい方は、ぜひ髪を伸ばしてトライしてみてください。

両手を広げて天を仰ぎ、大自然のパワーを明日の糧へと変える「答志島(とうしじま)」

鳥羽の離島3つ目「答志島(とうしじま)」は、離島の中で最も大きく人口が多い島です。

桃取町、和具町、答志町と3つの町があり、雄大な自然と漁業を中心とした人々の暮らしが共生しています。また、戦国武将 九鬼嘉隆にまつわる史跡が数多くありますよ。定期船の移動時間目安はそれぞれ、桃取行きが約12分・和具町が約15分・答志行きが約23分です。

答志島で個人的にオススメなスポットは「答志島レイフィールド」です。最も近い和具定期船乗り場からは少し距離がありますが、マイペースにテクテクと登って到着した時...抜群のロケーションで開放感が半端なくあります。某柔軟剤(ボー◯ド)のCMばりに両手を広げて天を仰いでしまうこと間違いなしです。

しかも、レイフィールドは「北緯34度32分の緯線 レイライン(太陽の道)」の線上に位置している神秘スポット。訪れたら力が湧いていくるこの感覚...何か不思議な力を感じます。

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定期船から探してみよう「答志島レイフィールド」-1

定期船から望む「答志島レイフィールド」

定期船から探してみよう「答志島レイフィールド」

答志島レイフィールドは定期船から、しっかりと視認できます。船からレイフィールドを望むと、まるで鳥羽のガリバーが腰掛けそうな巨大なソファーに見えますね。

鳥羽の離島紹介その4 あの蒼ざめた海の彼方で「神島(かみしま)」

鳥羽の離島4つ目「神島(かみしま)」は、文豪 三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった漁業が盛んな島です。定期船で約30分で到着できます。

島の名が示す通り「神の支配する島」として信じられ、島全体が荘厳で神秘の雰囲気に包まれています。小説「潮騒」では、神島は「歌島」という表記に変わって、島に存在するスポットはそのまま物語で登場します。

約2時間程度でグルっと神島を1周できますので、神島灯台、監的哨跡、八代神社などのスポットをぜひ巡ってみてください。ただし、神島1周では足が止まり目を見開いて深呼吸してしまう場面が多数訪れます。僕の頭の中では某Dr.ドラマのオープニング曲が流れてきて、しばらく絶景を見据えて時間が過ぎていきました。神島1周の際は、約2時間+αの散策時間を想定しておきましょう。

フラッと離島へ出かけるのも◎。自由気ままに、まずは鳥羽マリンターミナルへ。

ーちょっと今日は、離島に行ってこようかな。

定期船プチクルージングと離島旅は、とても気軽な気持ちで出かけられます。特に目的地を決めずに、とりあえず鳥羽マリンターミナルに来てしまうのも良し。

最後に忠告しておきます。

定期船や離島でのひと時を味わってしまったら...もう後戻りはできません。訪れる人の数だけ、感じて得る何かは違うもの。きっと忘れられない記憶として刻まれますよ。

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定期船乗り場の鎖に惹かれる-1

定期船乗り場の鎖に惹かれる

定期船乗り場の超 巨大な鎖。赤銅色に錆びてひび割れながらも、繋ぎ止める力強さをヒシヒシと感じて好きなんですよね。

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南伊勢町生まれの伊勢市育ちのカメライター|伊勢市在住|関心分野は、地域のお土産・特産、観光、グルメ、自然・アウトドアなど。自身でWEBメディア 三重県お土産観光ナビも運営中。

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