もっと知りたい鳥羽市立 海の博物館!注目のカフェや大人気のうみはくグッズまでご紹介します-1

掲載日:2022年12月
更新日:2023年1月

漁師や海女、そして海辺に住む人々が海と親しく付き合ってきた歴史と現在、そして未来を伝える「海と人間」の博物館。
伊勢志摩国立公園のなか、鳥羽市浦村の豊かな海に囲まれた場所に立地する 海の博物館は「うみはく」と呼ばれて親しまれています。

今回はうみはくの魅力をたっぷりご紹介するため、特別に事務局長の石原さんにご協力いただきました!

日本建築学会賞にも選ばれた名建築

「土地の伝統的な風景を生かす」構想を軸に手掛けられ、海沿いの自然豊かな風景に溶け込む木造の建物の内部には美しい空間が広がっています。
建築家 内藤 廣 氏によるデザインは日本文化デザイン賞や日本建築学会賞、日本建築家協会25年賞、全国公共建築100選など、多くの賞を受賞する名建築としても有名です。

展示棟の中で天井を見上げると、まるでクジラの体内にいるような雰囲気を味わうことができ、美しい木造のアーチに見惚れますよ。

博物館の敷地内は日本庭園の美を感じる趣があり、建物の外観も美しいことから結婚式や成人式の前撮りをされる方もいるそうです。

所蔵資料数、約60,000点!

約60,000点(内、6,879点が国指定重要有形民俗文化財!) の民俗資料を所蔵し、展示されています。
特に日本一の所蔵を誇る海女に関する資料と、全国から集められた約90隻の木造船はとても見ごたえがあります。

事務局長のおすすめポイント! その1 登場人物の息づかいを感じる模型

これだけ魅力的な展示がたくさんあると、見どころも多すぎて迷ってしまうかも!
そこで今回は特別に、うみはくの事務局長 石原さんおすすめのポイントを解説していただきました!

まずは展示室にある模型たちをよく観察してみてください。
懸命に網をひく人たちの後ろで遊ぶ犬や猫、市場にあげられたマンボウ、走るお巡りさん。
それぞれに表情があり、生き生きとしている姿をみると、ジオラマの中に活気を感じますよ。

事務局長のおすすめポイント! その2 洗練された美しさを持つ漁具たち

この大きいビクはボテカゴと言い、魚をいれておく『生けす』として使用されます。
竹を編んで手作りされており、自然のものでできていると魚も居心地が良いそう。

古くから受け継がれ、洗練されてきた漁具に表れる無駄のないデザインが美しい。
その部分に関して疑似餌は顕著であり、魚を騙してこその道具だからこそ、真剣味を帯びています。

事務局長のおすすめポイント! その3 船の収蔵庫ではここに注目!

多くの木造船と、その空間に圧倒される船の収蔵庫。ここではぜひ、船を造る道具に注目してみてください。
一口にカンナやノコギリといっても、大きさや形も様々。
一隻の船をつくるために、船大工さんはいくつもの道具を使い分けて仕事をします。

また、ふだん見ることができない船霊(ふなだま)さんも展示されています。
船が完成すると船のいのちと言える船霊さんを入れて、航海や漁の安全を願います。

事務局長のおすすめポイント! その4 のしアワビって知っていますか?

アワビは様々な形で神宮の神さまに供えられますが、その一つがおめでたい品として珍重されてきた熨斗(のし)アワビです。
伊勢神宮に神饌として奉納しているのは、鳥羽市国崎のものだけだそうですよ。

事務局長のおすすめポイント! その5 受け継がれてきた知恵と工夫

魚釣りには必須の道具『テグス』。今ではナイロン製が多いですが、昔は楠虫というガの幼虫の腸を加工して作っていました。
一匹から約2mほどのテグスがとれ、この細い糸が漁師たちの生活を支えてきたとも言えます。

また、海女さんたちが魔よけに身につけるセーマンは、イボニシガイの体液で染めていました。
一度染めると落ちないという「貝紫」の美しさを是非ご覧ください。

注目のカフェ「あらみ」で海の恵みをいただく

漁村風の外観に、ヒノキや杉が使われたおしゃれなミューアジアムカフェ「あらみ」が併設されています。

地元の海藻を使った食事が楽しめて、自家製スイーツもいただけます。
博物館の中庭でとれたヤマモモを使ったドリンクは見た目も美しく、爽やかでおいしい!

海女さんがとった海藻「天草」から煮出して作った自家製トコロテンはぷりぷりで絶品。
夏におすすめのトコロテンが入った黒みつきなこ氷は『伊勢志摩のかき氷』として紹介されることもある人気メニューです。

大人気のうみはくグッズ!ミュージアムショップが楽しい!

うみはくグッズといえば、ここでしか買えない「うなぎのぬいぐるみ」
他にも大漁旗をアップサイクルしたサコッシュやしおりなど、大人気のオリジナルグッズがたくさん。
こだわりのセレクトで揃えられた小物や雑貨は、素敵なものばかりです。
オリジナル丸太マグネットのディスプレイ台は、鳥羽市の中村欣一郎市長の作品なんだとか!

また、放流できる大きさまで育たないアワビの貝殻を再利用し、アワビの稚貝と真珠をあわせたピンバッチはSNSで紹介されると、しばらく品切れになるほど話題になりました。
遠方でなかなか・・という方には、公式オンラインストアもありますよ!

何度でも行きたい、素敵な博物館

海の博物館の魅力は、これでもまだまだ語り尽くせません。
ぜひ実際に訪れていただいて、建築の美しさや漁具に受け継がれてきた「人と海の歴史」を体験してみてください。

もう少し詳しく知りたい方には、公式SNSがおすすめ!
うみはくの日常を届けてくれる公式SNSはファンも多く、ほっこり癒されること間違いなしです!

Column

体験学習も充実!-1

体験学習も充実!

海の博物館では、さまざまな海に関する体験学習プログラムメニューを実施しています。
磯の生きもの観察会や、ジェルキャンドル作りやなどのアート・クラフト体験、干物やトコロテン作りまで!子どもから大人まで楽しめます!
詳しくはHPやSNSでチェックしてくださいね。

体験について詳しくはこちら

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