逸品・おみやげを買う
おみやげ選びも旅の楽しみの一つ。
エピソードと一緒に持ち帰れば、さらに喜ばれることうけあいです。
真珠のふるさとで出会う ミキモト真珠
世界で初めて養殖真珠が誕生した場所
エレガントで繊細な輝きをまとった真珠は、女性たちの永遠の憧れ。
1893年、御木本幸吉が長年の苦労の末、世界で初めて真珠の養殖に成功したのが鳥羽の相島(現・ミキモト真珠島)でした。幸吉は神宮を訪れた明治天皇に「世界中の女性の首を真珠でしめてごらんにいれます」と申し上げたとか。
養殖真珠が普及し、その言葉は現実となります。
ミキモト真珠島では、真珠の歴史や真珠ができる仕組みと、“真珠王”と呼ばれた御木本幸吉の一生を知ることができます。
ここを訪れたなら、ぜひ記念に買い求めたいもの。島内のショップでは世界のMIKIMOTOジュエリーのほか、パールをあしらった小物や真珠島オリジナルアクセサリーなど、お手頃な商品も揃っています。
相島=おじま
赤福だけじゃない 伊勢の名物餅
参宮客の空腹を満たしてきた、おもてなしの味
上品なこしあんで五十鈴川の流れをかたどる「赤福」、
米粉を使った餅に焼き目が香ばしい「へんば餅」、
薄皮の餅にきなこをまぶした「二軒茶屋餅」、
お餅はあっさりとしたあんが口で溶けると人気の「御福餅」、
最高級のこしあんと厳選された餅米きな粉を使った「岩戸餅」、
厳選された小豆、玄米から精米した餅米を用い、天然のよもぎだけで色と香りをだしている「神代餅」、
もとは伊勢志摩地方の家庭で作られた「さわ餅」
…と、伊勢には歴史ある名物餅がたくさん。
多くの参宮客の空腹を満たし、旅の疲れを癒してきたこれらの餅は伊勢人たちのおもてなしの心そのものと言えるでしょう。
近年は各店で新しい名物も登場。
赤福では夏は赤福氷、冬はぜんざい、毎月1日には朔日餅(ついたちもち)など、季節ごとの味わいでファンを飽きさせません。
また二軒茶屋餅で毎月25日限定で販売される黒あん餅は地元・伊勢っ子たちに愛されています。
ほとんどが内宮前で買えるので、いろいろ食べ比べて自分のイチオシ餅を見つけてみては?
太い麺と黒いつゆ 伊勢うどん
伊勢路の元祖ファストフード
伊勢でうどんといえば、むっちりと太くやわらかな麺を溜まりしょうゆとダシ、みりんを合わせた黒いつゆで食べる「伊勢うどん」のこと。
作り方はいたってシンプルで、全国から訪れる参宮客たちのお腹を効率よく満たした、伊勢路の元祖ファストフードです。
伊勢市内には数多くの伊勢うどん店が暖簾を掲げていますが、お店によって麺、つゆ、トッピングなど微妙に違うので食べ比べてみるのもおすすめです。
アツアツのうちに一気にかきまぜ麺につゆを絡めて頬張るのが王道の食べ方。
市内のスーパーに行くとゆで麺とつゆがそれぞれ買えるほか、土産物店や駅の売店には真空パックの伊勢うどんセットも置かれています。
「見てびっくり、食べておいしい」伊勢みやげは、喜ばれること間違いなしです。