掲載日:2025年1月
坂手島ってどんなところ?
鳥羽港から船で10分。坂手島は、鳥羽市にある4つの有人離島の中で最も本土に近く、気軽に訪れられる離島です。島の大きさは東西約2km、南北約1kmほどで、徒歩でもゆっくり一周できるのが魅力です。
島名は古く、「大同本紀」では「佐加太伎島」、「内宮儀式帳」には「酒滝島」と記されており、時を経て現在の「坂手島」という名になったと伝えられています。
南側から西側にかけては、海沿いに家々が寄り添うように建ち並び、階段状に広がる漁村集落は、どこか懐かしい島の風景を感じさせてくれます。
鳥羽マリンターミナルから乗船!
坂手島に到着!おすすめのルートはこちらです
観光スポットを巡るとおよそ1時間~1時間半程度で周遊できます。
島には飲み物や軽食、日用品を売っているお店はありますが、飲食店はありませんので、ご注意ください。
見どころ①林昌寺
坂手島の山の中腹に静かに佇むお寺。
境内の観音堂には、かつて漁師が海中から拾い上げ、この地に奉納したと伝わる木造の観音菩薩坐像が安置されています。境内には、往時の屋根に使われていた鬼瓦をはじめ、九鬼嘉隆に関する文書や近代に至るまでの歴史資料も残されており、島の信仰と歩みを今に伝えています。
見どころ②旧村万商店
ミステリー作家・江戸川乱歩の妻、隆さんの生家として知られる「旧村万商店」。
2008年頃まで営業していたこの店は、現在は閉店していますが、ピンク色の印象的な外観となっています。
江戸川乱歩が24〜25歳の頃、鳥羽造船所で働いていた際に、島の小学校教師だった隆さんと出会い、やがて二人は夫婦となりました。
見どころ③若松神社
主祭神は正哉吾勝勝速日天之忍穂耳命。1月に例祭、7月に天王祭が行われてきましたが、棒ねり神事は2015年を最後に休止しています。
若宮神社は、明治41年(1908)頃に島内の諸社を合祀して成立し、もとは八皇子社と呼ばれていました。
天王祭の「棒ねり」は、市の文化財に指定される疫病退散の神事で、五色に飾った棒を手に町内を練り歩く伝統行事です。
境内には鯉が泳ぐ水槽もあり、穏やかな雰囲気に包まれています。
見どころ④アヤメ池
旧坂手小学校から北へ約500mの場所には、伏流水が湧き出る湿地「アヤメ池」があります。ここでは、鳥羽市の天然記念物に指定されているカキツバタが、毎年5月中旬から6月にかけて見頃を迎え、初夏の訪れを告げます。
高さ約70cmほどに育つアヤメ科の多年草が、紫や白の大きな花を咲かせる光景は見応えがあります。
※一部に案内看板がなく道が分かりにくい箇所がありますので、散策の際はご注意ください。
見どころ⑤旧坂手小学校
旧坂手小学校は、2012年に閉校した学校で、作家・江戸川乱歩が後に妻となる村山隆さんと出会った、ゆかりの地として知られています。
当時、乱歩は鳥羽造船所で働く一方、仲間とともに「鳥羽おとぎ会」を結成し、鳥羽周辺の小学校を巡って子どもたちに物語を語る活動を行っていました。
その活動の中で、坂手小学校の教師だった村山隆さんと知り合い、やがて縁を結び、大正8年に結婚しています。
見どころ⑥姫の浜
倭姫命(やまとひめのみこと)伝説にゆかりの浜で、透き通る海と静かな風景が広がる、島らしい穏やかさを感じられる散策スポットです。
お買い物したいときは
坂手島で飲み物や軽食を購入するなら、島の商店「楠田商店」でお買い求めください。
散策の合間の立ち寄りに便利ですので、営業時間をご確認のうえご利用ください。
※郵便局の隣にあります。
営業時間
・平日:9:00~16:00
・祝日:12:00~16:00
・土日:休業
※11:00~12:00はクローズしています。
あっという間に帰りの便の時間に
島内は静かで、どこか懐かしく、ゆったりとした時間が流れています。定期船も約1時間ごとに運航しているため、思い立ったらふらりと訪れられるのも嬉しいポイント。
短い時間でも、心がほどける島時間を味わいたい方に、ぜひおすすめしたい離島です。