豊かな自然と海に恵まれた伊勢志摩には、地元の人たちにひっそりと愛される、とっておきのカレー店がたくさんあります。
今回は、伊勢志摩へお越しの皆様にぜひ立ち寄っていただきたい、個性豊かな4つのカレー店をご紹介します。
どのお店もこだわりを持って丁寧に作られたカレーは、一口食べれば虜になること間違いなし!
旅の思い出に、こだわりのスパイスカレーを巡る旅に出かけましょう！

伊勢市しんみち商店街の一角に、知る人ぞ知るスパイスカレー専門店「spice bar 9(キュー)」があります。
オーナーの岩佐健人さんは、普段は美容師として活躍する傍ら、2024年10月に念願の自分のお店をオープンしました。
多忙な日々を送る中、カレーへの情熱を形にしたこのお店は、お客様に支えられ今年1周年を迎えます。
 

看板メニューのポークヴィンダルーは、赤ワイン、ビネガー、バルサミコ酢、リンゴ酢でじっくりと煮込まれた豚肩ロースが絶品。
口に入れた瞬間に広がる酸味と旨味がたまりません。
フライドオニオンとココナッツのふりかけ、そして軟骨の食感がアクセントとなり、一口食べたらハマってしまうこと間違いなしです。
カレーには、バスマティライスと日本米をブレンドし、ターメリックで味付けしたライスが添えられており、ルーとの相性は抜群です。
夜遅くまで営業しているため、ルーだけのオーダーも可能なのが嬉しいですね。

自身もお酒が好きという岩佐さん。
珍しいお酒を提供しているのも嬉しい。

しんみち商店街の飲み屋街に隣接する現在の店舗は、美容師としてのお客さんとの縁で構えることになりました。
2026年5月には移転を予定しているとのこと。
岩佐さんの情熱が詰まった絶品カレーを、ぜひこの機会に味わってみてください。

• 店舗名：spice bar 9(キュー)
• 住所：伊勢市大世古2-4-4　(伊勢市しんみち商店街内)
• 営業時間：不定休（Instagramでご確認ください）
• テイクアウト可

美しい海と豊かな自然に囲まれた鳥羽で、本格的なスパイスカレーが味わえるのをご存知ですか？
大阪から鳥羽に移住したご夫婦が営むカフェ「MUSEA Generalstore ＆ Cafe（鳥羽３丁目）」は、ここでしか味わえない絶品カレーを提供しています。

MUSEAのカレーは、インドの伝統的なスパイスが見事に融合した、まさに珠玉の一皿です。
本店で特に人気なのが、ランチメニューの「スパイスカレープレート（1,320円）」。ドリンクセットはプラス300円で楽しめます。
バターチキンとシーフード（あさりと海老）の2種盛りは、魚介の旨味を凝縮したアサリスープをベースに、10種類以上のスパイスを巧みにブレンド。
一口ごとに異なる香りと風味が楽しめます。
また、ライスにはバジルが乗せられ、カスリメティ（乾燥させたフェヌグリークの葉）がふりかけられるなど、細部までこだわりが光ります。
トッピングされたパパドという豆せんべいのサクサクした食感もアクセントになっています。
 

オーナーの遠藤隆宏さんは、学生時代から鳥羽を愛し、大手飲食店での経験を経て、2012年に大阪から鳥羽へ移住されました。
スパイスカレー発祥の地とされる大阪の経験を活かし、2013年にMUSEAをオープン。
現在は、鳥羽市内に3店舗を展開しています。
遠藤さんのカレーに対する情熱は、鳥羽駅前店で人気のカレーパンにも注がれています。
チキンがゴロゴロと入ったバターチキンカレーとスパイスの香りが食欲をそそる逸品で、リピート客続出のパンとして評判です。
 

MUSEA Generalstore ＆ Cafe
住所：鳥羽市鳥羽3丁目5-24
営業時間：11:00～16:00
定休日：月曜日、火曜日

MUSEA COFFEE 鳥羽駅店
住所：鳥羽市鳥羽1丁目8-13近鉄鳥羽駅1階
営業時間：10:00～16:00
定休日：無

MUSEA COFFEE 鳥羽水族館店
住所：鳥鳥羽市鳥羽3丁目3-6 鳥羽水族館１階
営業時間：10:30～17:00
定休日：無
※鳥羽水族館へ入館しなくても来店することが出来ます。

海と自然が豊かな志摩市に、2021年7月にオープンしたスパイスカレーのお店「カレー屋Mare（マーレ）」。
店主の竹内弘子さんは、コロナ禍をきっかけに滋賀県から志摩市へ移住し、料理上手な腕を買われてお店を開業しました。
今年7月9日に4周年を迎えた、志摩市の新しい名物カレーです。

カレー屋Mareのカレーは、「毎日食べても飽きない、美味しいだけでなく健康にも良い」をコンセプトに、余計なものは加えず、スパイスの効能を活かして丁寧に手作りされています。

• 牛すじスパイスカレー: 丁寧に下処理された牛すじを、赤ワイン、玉ねぎ、にんにく、しょうがでじっくり煮込んだ、旨味が凝縮された一品。
• 南インド風野菜スパイスカレー: ナスやキノコ、トマトなど、季節の野菜がたっぷりと使われています。仕上げにかかったカスリメティの香りが食欲をそそります。
• コフタカレー: 食べ応えのある豚肉の団子が入ったカレー。胡椒とマスタードが効いており、ピリッとした辛みがアクセントになっています。
• バターチキンカレー: バターをしっかり使っているのに、夏でも食べやすくさっぱりとした後味に仕上げられています。

さらに、トッピングにもこだわりが詰まっています。
ミョウガや紫玉ねぎのマリネ、ピーマン、枝豆など、彩り豊かな付け合わせがカレーの味を引き立てます。
とくに人気のレモンアチャールは、さっぱりとした酸味とスパイスの香りが絶妙で、カレーとの相性が抜群です。

「自分が食べたいカレーを提供したい！」と語る竹内さん。その言葉通り、毎日メニューが変わるため、いつ行っても新しい味に出会える楽しみがあります。
カレー屋Mareのカレーは、イートインはもちろん、全品テイクアウトが可能です。
竹内さんの愛情がこもったカレーを味わってみてはいかがでしょうか。

• 店舗名：カレー屋Mare（マーレ）
• 住所：志摩市阿児町国府1209-220
• 電話番号：090-8369-2413
• 営業時間：11:00～（売り切れ次第終了）
• 営業日：水曜日～日曜日
• テイクアウト可、予約電話可

美しい自然に囲まれた南伊勢町迫間浦に、特別なカレーを味わえるお店「いっぷく亭」があります。
店主は、かつて鳥羽国際ホテルの総料理長を務めた道清民明さん。
料理人としての確かな腕と、お客様に美味しいものを届けたいという熱い想いが詰まったカレーをご紹介します。
 

いっぷく亭のカレーは、道清さんの料理人としての探究心とこだわりが随所に感じられる、個性豊かな一皿です。
タイ国風カレーは、季節ごとに具材が変わる贅沢なカレー。
真珠貝の貝柱がふんだんに使われ、ナスやヤングコーン、エリンギ、ズッキーニなどの野菜がたっぷり入っています。
もともと和食の料理人だった道清さんが、タイの料理人から教えを受けたという本格的な味わいです。
また、ポークカレーには、脂身の美味しさが特徴の志摩あおさ豚を使用。
圧力鍋でじっくりと煮込まれたお肉は、とろけるような柔らかさです。
どちらのカレーも、ジャスミンライスと南伊勢町押渕の庄下糀屋さんの米をブレンドした、香り高いご飯と一緒に楽しめます。
 

店内には、道清さんが自ら生けたお花や、この地域の文化に関する本・雑誌が並べられています。
15年間閉まっていたお父様のお店を、道清さん自身がDIYで再開したという店内には、お父様の庄一さんが描いた懐かしい風景画が飾られており、地域の人々にも愛されています。
「私は商売人じゃなくて料理人」と語る道清さんの言葉からは、お客様に「また食べたい」と思ってもらえる料理を提供したいという、料理人としての純粋な想いが伝わってきます。
 

食後のデザートには、南伊勢町の土実樹農園のパッションフルーツソースがかかったチーズケーキがおすすめです。
さっぱりとした柑橘系の風味がチーズケーキと絶妙にマッチします。
食後のチーズケーキとコーヒーのセットは600円というのも嬉しいですね。
 

• 店舗名：いっぷく亭
• 住所：度会郡南伊勢町迫間浦782-1
• 電話：無
• 営業時間：木・金・土 11:00～15:00（ラストオーダーも同時刻）
• 定休日：日・月・火・水・8月・1月