伊勢は、僕にとって学生時代の全部が詰まっている場所です。一番多感な時期をずっと伊勢で過ごしていたので、青春が全部伊勢にあります。
まちを歩くだけで懐かしいですし、「あ、ここ通ってたな」とか、「この辺で友だちとしゃべってたな」とか、いろいろ思い出します。僕にとっては観光地というより、青春の舞台という感じです。
伊勢は、伊勢神宮もあって、景色もよくて、おいしいものもあって、観光地としてすごい場所なんですけど、僕としては「懐かしい」が一番に来ますね。
あまりこんな印象を持っている人はいないと思うんですけど、僕にとって伊勢神宮は「授業で行く場所」だったんです。学生の時は、正直そのありがたみがあまり分かっていなかったというか、でも、大人になってから自分で行くようになって、やっとそのすごさが分かるようになりました。
だから僕にとって伊勢神宮は、二段構成なんです。学生時代は分からなかった。でも大人になってから分かる。行くたびに「あ、自分も大人になったな」と思える場所でもあります。
懐かしさもあるし、自分を見つめなおせる場所でもありますね。昔は当たり前のように近くにあった場所が、今はすごく特別に感じられる。その変化も含めて、伊勢神宮は自分にとって大事な場所です。
今回、初めて参加できることがすごくうれしいです。
自分の青春時代を過ごした伊勢で、20年に一度のお木曳に参加できるのは、なかなかないことですよね。しっかり喜びをかみしめたいと思っています。
まだ出発前なので、どんな雰囲気なのか分からない部分もありますが、地域の皆さんと一緒に曳く行事なので、その空気をちゃんと感じたいです。
信じられないくらい疲れました。本当に、200球くらい投げたくらいの疲労感があります。肩も腕も足も体中パンパンです。
今回は「綱元」という、すごく大事な場所をやらせていただきました。最初は「こんなありがたい場所を任せていただいているんだ」という感謝の気持ちがありました。でも、曳いているうちに、その気持ちがだんだん「なんでここなんだ」に変わっていくぐらい大変でした(笑)。
ただ、それも含めてありがたかったです。大事な役割を任せてもらえたからこそ、しんどさもあったし、終わった時の達成感もありました。見ているだけでは絶対に分からない重みがありましたね。綱も重いし、責任も重いし、全部重かったです。
「やっぱりカーブですね。曲がる時が本当に力が入るんです。みんなで力を合わせて曲げていくんですけど、あそこはめちゃくちゃ印象に残っています。
僕のいた列は、わりと年配の方も多かったんですけど、皆さん一生懸命で。力を振り絞っているような掛け声も聞こえてきて、それも含めてよかったですね(笑)。若い人も年配の方も、それぞれの力で参加していて、みんなで一つのことを成し遂げている。ただ曲がるだけじゃなくて、みんなの気持ちが一番見える場所なんやなと思いました。
伊勢神宮がすごいということは分かっていましたし、皆さんも分かっていると思うんです。
でも今回、実際にお木曳に参加して、改めて「やっぱり伊勢神宮すごいな」と思いました。
これだけ信仰されていて、これだけ大きな行事があって、しかもそれを地域の皆さんが本気で支えている。伊勢神宮って、ただ有名な場所というだけじゃなくて、まちの人たちの思いや行事と深くつながっているんだなと感じました。
三重の魅力を発信している立場としても、まだまだ知らないことがあるなと思いましたね。
「三重おいない百景」と言いながら、こっちがまだまだ教えてもらうことばっかりです。今回のお木曳も、まさに新しい三重の魅力を体で知った感じでした。体で知りすぎて、今ちょっと体が限界ですけど(笑)。
「一生に一度は伊勢神宮」と言われるけど、僕は一生に一度と言わずに、節目節目で来てほしいなと思います。
20歳の時、30歳の時、40歳の時でもいいですし、5年ごとでもいいと思います。定期的に伊勢神宮に来ることで、自分を見つめなおす機会になると思うんです。
僕自身も、学生時代には分からなかった伊勢神宮のすごさが、大人になってから分かるようになりました。だから、年齢やタイミングによって感じ方が変わる場所なんだと思います。
伊勢神宮だけでなく、伊勢志摩にはおいしいものもあるし、景色もきれいですし、いろいろな楽しみ方があります。ぜひ一度と言わず、何度も来てほしいです。いっぱい来てください!
お木曳で全身を使い、伊勢の熱気と一体感を肌で感じた寺家さん。
その余韻を胸に、寺家さんと一緒に、食と景色、歴史にふれる志摩巡りへ出かけます。
まず訪れたのは、志摩市にあるうなぎの名店「炭火焼うなぎ 東山物産」。席に着き、うなぎが運ばれてくると、寺家さんは香りだけで思わず反応。
寺家さん「むっちゃいいにおい。これはもう、うまいの確定ですわ。味がにおいで想像つくくらい、いいにおいしますもん。」
三重県津市出身の寺家さんにとって、うなぎはなじみ深い存在。
寺家さん「僕、うなぎにうるさいですからね。津市民としては。」
と、食べる前から期待が高まります。目の前に置かれたうなぎは、香ばしく焼き上げられ、たれの照りも美しい一品。ひと口食べた寺家さんの表情が、すぐに変わります。



寺家さん「これは、かなり上位にランクインしますね。上はパリパリで、中はふっくら。この加減が、今まで食べたうなぎの中でも一番かもしれないです。焼き方部門でいうと、圧倒的にうまいですね。」
寺家さんが特に驚いていたのは、焼き加減。表面はパリッと香ばしく、中はふっくら。噛むほどにうなぎそのものの旨みが広がります。
店主に焼き方について伺うと、ぎりぎりのところまで丁寧に焼き上げるのが特徴とのこと。
寺家さん「普通の焼き方より攻めてるんですね。中のジューシーさが、僕は今まで食べたうなぎで一番でした。ちょっとびっくりしてしまいましたね。」
津市出身として、これまで多くのうなぎを食べてきた寺家さん。
寺家さん「津に申し訳なくなってしまうので、これ以上は言えないんですけど(笑)。でも、焼き方の面では圧倒的に1位かもしれないです。三重なんで甘辛のたれがすごく美味しいし、たれだけじゃなくて、うなぎ自体の味もしっかり感じられます。めっちゃ好きです!」
ちょっとびっくりするほどの一杯に、寺家さんもすっかり心をつかまれた様子。東山物産は、寺家さんにとって「また絶対行きたい」と思える一軒になりました。
炭火焼うなぎ 東山物産
住所:三重県志摩市阿児町鵜方4032
営業時間:10:00~19:00頃(LO:18時、売り切れ次第閉店)
定休日:火曜日(臨時休業あり)
TEL:0599-43-0539
インスタグラム:https://www.instagram.com/higasiyama_bussan?igsh=OW9uOG1vY3FyZ3R3
炭火焼うなぎ 東山物産
住所:三重県志摩市阿児町鵜方4032
営業時間:10:00~19:00頃
(LO:18時、売り切れ次第閉店)
定休日:火曜日(臨時休業あり)
TEL:0599-43-0539
インスタグラム:https://www.instagram.com/
higasiyama_bussan?igsh=OW9uOG1vY3FyZ3R3
東山物産でお腹を満たした後は、「横山展望台」へ。うなぎの満足感を抱えながら、次は志摩の景色を楽しむ時間です。
横山展望台は、英虞湾に浮かぶ島々やリアス海岸の美しい景色を眺められる、伊勢志摩を代表する展望スポット。
……なのですが、この日、寺家さんが展望台に到着したタイミングで、まさかの雨。晴れの日は、海と島々が広がる絶景を楽しめる場所です。
寺家さん「少し白いですが、でも、これはこれで美しいですね。」と、景色を眺めながらぽつり。
「あれが志摩地中海村かな」「あれがパールブリッジかな」と探しながら、ゆっくりと展望台での時間を楽しみました。晴れの日とはまた違う、しっとりとした横山展望台の景色も印象的です。


横山展望台には「横山天空カフェテラス ミラドール志摩」もあり、カフェの2階には屋根付きの無料展望スペースがあります。ベンチも備えられているため、日差しや雨を避けながら過ごせるのもうれしいポイント。1階のウッドデッキより少し高い目線から、英虞湾の景色を楽しむことができます。
寺家さん「東山物産さんでお腹いっぱいになったところで、少し歩けるという意味でも、このルートは最高かもしれないですね。」
東山物産で味わったうなぎの余韻とともに、ゆっくり志摩の景色を楽しむ時間。旅の記憶に残る横山展望台でのひとコマになりました。
横山展望台
住所:三重県志摩市阿児町鵜方875-20
TEL:0599-44-0567
(問合せ可能時間:9時~16時30分横山ビジターセンター)
HP:https://chubu.env.go.jp/nature/yokoyama/
横山展望台
住所:三重県志摩市阿児町鵜方875-20
TEL:0599-44-0567
(問合せ可能時間:9時~16時30分
横山ビジターセンター)
HP: https://chubu.env.go.jp/nature/yokoyama/


続いて向かったのは、志摩市の安乗(あのり)エリア。まず訪れたのは、海を見渡す場所に立つ「安乗埼灯台」です。白い灯台と芝生が広がる景色が印象的で、志摩の海辺らしい開放感を感じられるスポット。潮風を感じながら歩くだけでも、旅気分が高まります。
安乗埼灯台は、全国的にも珍しい四角い形をした灯台で、中に入って上まで登ることができる「参観灯台」のひとつ。灯台の上からは、雄大な太平洋と穏やかな的矢湾、そして安乗岬園地の景色を一望できます。
寺家さん「灯台って、来るだけで旅してる感じがありますね。しかも登れるんですね。白い灯台と海って、それだけで絵になりますし、志摩に来たなって感じがします。」
安乗埼灯台
住所:三重県志摩市阿児町安乗794-1
営業時間:3月~10月 9:00~16:30(土日等)/ 9:00~16:00(平日)、 11月~2月 9:00~16:00 ※12:00~13:00 参観不可
参観寄付金:大人(中学生以上)300円、小人(小学生以下)無料
TEL:0599-47-5622
HP:https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight08/
安乗埼灯台
住所:三重県志摩市阿児町安乗794-1
営業時間:
3月~10月 9:00~16:30(土日等)
/ 9:00~16:00(平日)、
11月~2月 9:00~16:00
※12:00~13:00 参観不可
参観寄付金:
大人(中学生以上)300円
小人(小学生以下)無料
TEL:0599-47-5622
HP:
https://www.tokokai.org/tourlight/
tourlight08/
続いて、安乗埼灯台手前の休憩舎内にある「きんこ芋工房上田商店 灯台カフェ」へ。創業昭和49年の老舗・上田商店は、芋づくりから製造・販売まで手がける干し芋農家です。志摩地方で親しまれてきた干し芋「きんこ芋」や「ぎんこ芋」、お芋を使ったスイーツを、灯台や海を眺めながら楽しめます。
看板メニューは、人気No.1のプレミアムパフェ。濃厚な北海道ソフトに、芋蜜、きんとき芋チップス、ほし芋チョコレート、ぎんこ芋の合わせ最中、追い蜜など、芋好きにはたまらない一品です。目の前に出てきたパフェに寺家さんのテンションは再び上昇。
寺家さん「パフェもすごくおいしかったですし、きんこ芋、なんで今まで知らなかったんだというくらい、おいしかったです。うなぎで感動したあとに、きんこ芋パフェでまた感動するって、志摩すごいですね。食べるもの全部うまいです。」
地元三重の魅力を発信する寺家さんにとっても、きんこ芋は新しい発見だったよう。
上田商店は、志摩ならではの甘い楽しみに出会える場所です。
きんこ芋工房 上田商店
住所:三重県志摩市阿児町安乗794−1 安乗埼灯台園地 休憩舎内
定休日:年中無休
営業時間:平日 10:00~16:00 土日祝 9:30~16:00
TEL:0599-77-3267
HP:https://kinkoimo.com/
きんこ芋工房 上田商店
住所:
三重県志摩市阿児町安乗794−1
安乗埼灯台園地 休憩舎内
定休日:年中無休
営業時間:
平日 10:00~16:00 土日祝 9:30~16:00
TEL:0599-77-3267
HP:https://kinkoimo.com/
「いせしませんぐう旅札」とは、令和15年の神宮式年遷宮に向けて、伊勢志摩の各スポットを巡りながら旅札カードを集め、旅札帳に差し込んでいく旅の手帳。
「きんこ芋工房上田商店 灯台カフェ」も対象スポットのひとつ。ここでは、安乗埼灯台デザインの旅札カードを受け取ることができます。寺家さんもカードを旅札帳に差し込み、志摩巡りの思い出をひとつ重ねました。
入手方法・対象店舗など詳しくは公式サイトをチェック!
https://www.iseshima-kanko.jp/iseshimasengutabi/
最後に訪れたのは、安乗の地にたたずむ「安乗神社」。海に近いこの地域で、昔から地元の人々に大切にされてきた場所です。
境内に入ると、観光スポットとはまた違う、静かな空気が流れます。


寺家さんも、神社の由来や地域とのつながりに耳を傾けながら、ゆっくりと境内を歩いていました。
寺家さん「神社も、その土地とのゆかりとか、意味が深くて、すごくいい旅だったなと思います。こうやって地域の神社を巡ると、その土地のことがもっと分かる気がしますね。」
安乗神社には、「安乗」という名前にちなんだお守りもあります。
“安全に乗る”という意味を込めたお守りで、車やバイク、自転車、船、サーフィンなど、乗り物に関わる方にもぴったり。言葉の響きも楽しく、旅の記念や大切な人へのお土産にも選びたくなるお守りです。
寺家さん「“安乗”で“安全に乗る”って、めちゃくちゃいいですね。名前からもう縁起がいいですし、デザインもおしゃれで、これは持っていたくなります。」
安乗神社
住所:三重県志摩市阿児町安乗844
授与所対応時間:9:30~16:30 ※行事等により変動することもあります。
TEL:0599-47-3423
安乗神社
住所:三重県志摩市阿児町安乗844
授与所対応時間:9:30~16:30
※行事等により変動することもあります。
TEL:0599-47-3423
一日を振り返って・・・
寺家さん「やっぱり志摩は海がきれいですね。右を見ても左を見ても海があるっていうのは、すごく癒やされますし、なかなか見られない景色でした。うなぎも、きんこ芋もおいしかったですし、神社もその場所ならではの歴史があって、すごくいい旅でした。皆さんもぜひ、伊勢志摩においない!」
東山物産で味わった衝撃のうなぎに始まり、横山展望台からの英虞湾の眺め、海辺に立つ安乗埼灯台、上田商店のきんこ芋パフェ、そして安乗神社へ。
食、景色、甘いもの、地域に受け継がれる歴史に触れながら、志摩の魅力をたっぷり感じた一日となりました。
お木曳で伊勢の熱気を体感した寺家さんにとって、志摩での時間は、三重の奥深さをまた別の角度から感じる旅になったようです。
公益社団法人 伊勢志摩観光コンベンション機構