平成20年に伊勢で結婚式を挙げさせていただいたのがきっかけです。それから年に何度も伊勢を訪れるようになりました。
伊勢を何度も訪れる中で、このまちで暮らす皆さん、若い人たちからおじいちゃん、おばあちゃんまで本当に伊勢を大切に思い、愛していることを感じました。それって、すごく素敵なことだと思います。よく伊勢はパワースポットと言われますが、自分たちのまちを愛する気持ちの強さに触れて、僕は伊勢の人たちのことを、よく“パワーピープル”と表現しています。
伊勢の人たちはとても優しくて、訪れた人にいろいろなことを説明してくれます。機会があればぜひ伊勢旅でそうしたパワーに触れて自分をバージョンアップしてほしいですね。
前回(平成25年)の式年遷宮のときに、伊勢神宮の御正殿の御敷地に敷く白石を運ぶ「お白石持(おしらいしもち)行事」に参加させていただいたんです。また20年後にもできたらと思っていたんですが、お木曳行事があることを知って、ぜひ参加したいと思いました。
今回、小川町の皆さんの仲間に加わらせていただいていますが、まちの人たち全体が一つの儀式に参加することってなかなかありませんし、その熱気、空気感を味わえることが何より楽しみです。
式年遷宮は1300年にわたり受け継がれてきた行事ですよね。お木曳も、その流れの中で20年に一度行われる大切な行事だと思います。先人たちとつながっているんだなって。曳いている綱の振動を感じながら感慨を覚えました。
また、まちの人たちが綱を曳いたり、練ったりと、お祭りとして楽しんでいるのがすごいなと。儀式として奉曳車を曳いていくのではなく、みんなの気持ちが一つになって盛り上がって、その“気”が御用材の木に注入されていくのを感じました。
進んでいくうちに練りがどんどん強くなって気持ちも高揚していきましたが、最後に外宮さんへ入った瞬間、すごく空気が変わった感じがして鳥肌が立ちました。昔から、みんなこうやって気持ちを一つにしてきたんだなと感じました。
やっぱり、伊勢の方々には「このまちを守り、次へ継いでいくんだ」という思いがすごく強いと感じました。
お木曳は、20年に一度という時間の流れの中で、人それぞれの人生と重なっていく行事でもあると思います。たとえば、前回5歳だった子どもは今回は25歳、次回は45歳、その次は65歳になります。最初は子どもとして参加し、次は大人として、その次は自分の子どもと一緒に参加するかもしれない。年齢や人生の節目によって、見え方も感じ方も変わっていくのだと思います。
僕自身も、前回のお白石持行事の時は、まだ子どもを授かる前でした。今回は子どもがいて、次の式年遷宮の時には、その子どもも大きくなっています。そうやって自分の人生と行事が重なっていくところが、とてもおもしろいですし、素敵だなと思います。
20年前に参加していた人が、今度はお子さんやお孫さんを連れて来る。みんながひとつになってまちを守り、行事をつないでいく。年齢を重ね、関わり方が変わっていく中で、その人の人生とともに語り継がれていく行事なんだなと感じました。
もちろん地元の方々の思いが大切だと思います。ただ、それだけではなくて、もっと広く、世界全体が平和であることも大事なのではないかと感じます。
長い歴史の中で続いてきた行事でも、戦争などによって一度止まったり、延期になったりしたことがあると聞きました。戦国時代など、これまでいろいろな時代を越えて続いてきた中で、それでも止まらざるを得なかった時期があったということは、とても重いことだと思います。どうすれば続けていけるのか、僕に明確な答えがあるわけではありません。ただ、こうした行事がこれからも続いていけるような時代であってほしいし、二度と止まらなくていいような世界であってほしいと思います。
僕にとって伊勢は、結婚式を挙げたことも含めて、いろいろな縁が重なってきた大切な場所です。伊勢神宮には、年に一度、必ずお正月には訪れていますし、そのたびに人とのつながりや、自分の中の節目を感じます。何かを始める前に気持ちを整えたり、リセットしたりできる場所。自分にとって、そういう特別な場所になっています。
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Q 実際に伊勢志摩を巡ってみて、まずどんな印象をもたれましたか?
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Q 伊勢志摩ならではの食や体験で、特に心に残ったものはありましたか?
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施設情報
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公益社団法人 伊勢志摩観光コンベンション機構